無口男子との苦痛の60分

こんにちは、りんです^^

婚活中の人が相手に求めるものって何でしょう。世相を反映してか、昨今は「価値観が合うこと」に次いで「経済力」が上位にきています。そりゃぁ誰しも相手がお金持ちで将来の安定を得られるなら得たいですよね。全力で賛同します。
私の場合は、もちろん経済力も人柄もそうなんですけど、やっぱり「明るくて面白い人」を希望していました。クールな人も素敵だとは思いますが、お笑い芸人ほどではなくても多少なりとも笑いのセンスがあればいいなぁ、と考えていました。あと、少しのウィットといいますか、冗談を言ったらさらに上位な冗談をかましてくるような頭の回転が速い人と知り合いたいと思っていました。

当時は婚活アプリを使用していましたので、人柄を知るためにプロフィール欄を熟読してました。プロフィールの文章から少しでも明るさや面白さを感じ取れたなら、すぐにいいねを送ります。いいねが返ってきてメッセージをやりとり出来るようになってから、直接会う約束をする前に最低でも20通ほどメッセージのやりとりをする、と決めていました。
多くの人とやりとりをすると、絵文字がなかったり超絶短文だったり、はたまた顔文字多様したり毎回長文だったり、と様々なタイプを知ることができます。私は絵文字使わない&短文の人にはなんだかもやっとしてしまうので「もし付き合ったとしても、今後もこのもやもやを抱えたまま過ごすんだろうな」と思ったらすごく嫌になったので笑、20通のやりとりの間に判断して極端に文章に人間の体温を感じられない人は早々に切り落とし、自分の趣向にあうやりとりを出来る方に的を絞って婚活をすすめていました。
もちろん、短文が必ずしも悪いというのではありませんが、私の考えとしてはそういう人って「あったこともない相手にいかに楽しい時間を与えられるか」という考えがない人なのだな、と考え、その時点でそういう人が旦那さんになっても絶対楽しい毎日は送れまい(=_=)と思ったのです。自分の価値観の、譲れるもの・譲れないものを明確にしておくと、「こんな結婚失敗だったーーー!」という可能性を限りなくゼロに近づけられるかもしれません。私はそれを遂行し、現在旦那さんに抱くもやもやは100%中4%くらいに抑えられています。4%が多いかどうかは人それぞれでしょうが・・・。

ただ、直接会うまでの間に人柄を見破れないことも当然あります。婚活アプリをつかったことのある方ならおわかりいただけるのではないでしょうか。アプリで見つけたとある方が、大企業勤め、一歳下、身長170cm、趣味は旅行、顔写真は10段階中5(失礼)くらいでした。プロフィールも普通で特段もやっとするところもなく、20通のやりとりの間にも特段もやっとするところがなかったので、会うことにしました。
が、当日あったら、写真よりものすごい垂れ目で、背も私と同じくらい(=170cmない)、そして物凄い無口でした!やりとり中の会話は別人だったのですか・・・?初対面でタイプでなかったものの、即座に帰るのも失礼なので一緒にカフェへ行きました。

私がものすごく気を使って話をふっても表情も変えず「はぁ、はい」ばかりで、私はコーヒーを飲んでるはずなのに始終喉がカラカラでした。早く終わんねーかなこの時間、と思いつつ、脳内の引出しをすべて開き話題を矢継ぎ早にふり無言にならないようにしていました。
たった一つ、彼の目がすこーし輝いた話題があったのです。それは旅行でした。そうだそうだ、忘れてた!さっそく旅行について掘り下げると、先ほどの死人のような顔に少々光がさし笑、最近トルコへ行った、とぽつりといいました。スマホを取り出す様子。お、写真でも見せてくれれば場が持つぜ!私は少し安堵してコーヒーをすすりました。
すると、彼がみせてくれたのはトルコの風景でもなんでもなく、なんだかパステルカラー(水色)の液体が入った器の写真でした。なんだこれ、スライムか・・・?口に含んだコーヒーを味わいもせずに飲み下し、彼に尋ねました。
「これはなんですか?スープですか??」
「野菜のスープでした。名前を忘れました」
覚えてないんかーい!話広がらないじゃないか・・・しかしめげずに続けました。
「へー、野菜なのにこんなパステルブルーになるんですか!めずらしいですね!どんな味でしたか?」
「ほんのり味がしました」
・・・だーかーらー、何の味か聞いてんだよーーーーー!なんで一回のキャッチボールで欲しい情報をくれないの!?笑
その後、旅行の話題が終わると彼の垂れ目はまた死人のようになり笑、1時間が経過し私の魂も相当すり減ったので店を出てすぐ「たのしかったですさようなら」と別れて帰りました。
少しでもユーモアのある人なら水色のスープはねるねるねるねの粉から出来てるとか言ってくれたのかもしれませんが、ほんのり味がしたって・・・回答になってないじゃないか・・・。あの1時間を思い出して今書いているだけでひどく疲れてきました。笑
やっぱり人間同士、直接会うことが大事だな、と学んだ貴重な体験でした(=_=)