約18年前というはるか昔の話ですが、高校生の時にテニスの王子様という漫画にハマっておりました。部屋の整頓をしていて連想ゲーム的に思い出したのですが、自分が集団にはいるとちょっと浮くということを思い出したので綴ります。私の高校1年のクラスは男女半々の40名で、女子20名は「ギャル」「オタク」「吹奏楽部集団」「りん」の4つにわかれていたそうです。友人がそう申しておりました。「『りん』のカテゴリーって何?私だけなの?」と聞くと、「どの3組にも属さない感じだから」とのことでした。一番仲の良かった友人2人は私と仲良くしてくれていたが、筋金入りのギャルでした。なので、ギャルの子たちと行動を共にはしていないが属性は「ギャル」だとのこと。全然法則がわからねぇ。
その4つにわかれると言うのならば、「オタク」カテゴリーの子たちとテニスの王子様について熱く語れるかもと思い、軽く様子をうかがいに話の輪に入ったことがありました。が、彼女らが夢中だったのはワンピースであり、テニスのテの字も出なかったのでおとなしく引き下がりました。いつも一緒に行動してくれているギャル2人はテニス部なのでテニスの王子様の話を出来るかと思いきや、テニスの王子様は読んでいない、読む気もない、と一蹴されました。そんなはっきり言わなくても・・・。こうして、私はテニスの王子様好きをあまり表に出すこともなく、「オタク属性」の子たちとも仲良くなることもなく、高校時代を過ごしました。菊丸英二が好みのタイプど真ん中過ぎて、ある日ギャルの友人に「菊丸と付き合いたいんだよね・・・」と冗談交じりに言ったら、「お、おう、頑張れ・・・」と、救いようがないという哀れみの目で見てきたのでそれ以降テニスの王子様は封印したのでした。
モテない原因が発覚??
社会人になり、2回転職し、現在の会社に落ち着きました。もうすぐ勤続10年になります。以前も書きましたが、職場には子持ちの女性が多くいらっしゃり、皆さん仕事と育児に大変忙しいはずなのに、髪はサラツヤ、お肌もピカピカ、シワもほぼありません。高い割合で美魔女なのです。そんな方々が周りに溢れているのに、当時の私ときたら乾燥肌でガサガサ、過敏症でヘアトリートメントが出来ないので髪はパサパサ、遠距離通勤で寝不足によりニキビだらけでした。「お前本当に婚活中かよ!?」と思えるレベルでした。まぁ改善するべきと強く思いますが、上記の通り環境や体質などで改善出来ない理由もあるのであまり責めないで・・・(T_T)
驚くべきは、なんとこの部署でも女性が「美魔女」「独身女性」「オタク」「林」という4カテゴリーに分かれたのでした。男性の先輩がそう申しておりました。「林ってなんですか?私は独身女性のカテゴリーじゃないのですか?」と聞くと、「独身ではあるが、どの3組にも属さない感じだから」とのことでした。なんか聞いたことのあるセリフだな・・・。デジャブだったので、オタク女子らを探ってみたら、なんかゲーム(なんとかファンタジー)のファンらしいのでやはり話に入るのはやめました。
「『独身女性』のカテゴリーにいれてもらえない理由はなんですか?」と先輩にたずねました。ここに、婚活がうまくいかない理由かなにかがあるのでは、と思ったからです。すると彼はこう言いました。「話す内容が独特だから。雅楽器とか指詰めとかロシアのスパイとか、他の人から耳を疑う単語は出てこないけど、林さんと話してると、え?え?って話多いから。独特な世界観というか」
これをきいてピンときました。周りの人に特異と思われているの、全部父親からの影響だ。生まれてから30年間、一瞬血迷ってシェアハウスに引っ越した期間の半年を除けば、ずっと親と住んでいました。父も母もおしゃべり好きで、良いことも悪いこともよく話してくれていました。父は少々斜め上っぽい感じがあるのですが、無意識のうちに私は見事に父の斜め上感を受け継いでいました!!笑
長年の謎がとけた感覚に襲われました。相席屋であった人に「おじさんに好かれそうだね」と苦笑いしながら言われたのは、港区女子笑のような女の子らしさがあったからではなく、おっちゃん同士が焼き鳥屋で語り合ってガハハと話すような父譲りの雰囲気が私にあったからだと気が付きました。うーん、そりゃ若い男性にモテないよな・・・理解・・・。
とは言え、こんな私ですら4年の婚活で結婚できたわけですから、蓼食う虫も好き好き、です。自分ばかりが我慢してキャラクターをねじまげる必要はありません。自分を受け入れてくれる珍しい人を諦めずに探しましょう。日本のどこかに私を待ってる人がいるはず・・・!(百)